ヤマハのバイクは「国内生産2割減」、国内市場も縮小?

やっぱり厳しいんだなあ、というのがベタだけど正直な感想。

ニュースをググっていたら

ヤマハ発の梶川社長「国内生産2割減」 今期二輪車

 

という記事を見つけてしまった。「大型車の販売が減るため」だそうですが、どれかの機種が思ったよりも売れなかったってことでしょうか。まあ、今時の原油高という事情を考えると燃費のもっと良い小型のバイクへのシフトが進んだ、なんてこともあるのかもしれません。

ただ、ヤマハだけがおかしいと考えるのも、ちょっと変な気がしたので国内市場についても調べてみた。日本自動車工業会の2008年6月の自動車生産実績(現時点ではこれが直近)によると、

6月の国内需要(出荷)は45,656台で、前年同月比27.3%の減少となった。(うち原付第一種23,253台で前年同月比41.9%の減少、原付第
二種11,565台で同84.2%の増加、軽二輪車4,683台で同63.4%の減少、小型二輪車6,155台で同66.5%の増加。

 とあって、1-6月で見ても

  上半期(1~6月)の国内需要(出荷)は264,309台で、前年同期比22.1%の減少となった。(うち原付第一種151,318台で前年同期比
35.4%の減少、原付第二種57,709台で同56.1%の増加、軽二輪車28,252台で同37.4%の減少、小型二輪車27,030台で同
18.6%の増加。)

ということだそうです。 ここで言う「小型二輪車」は排気量が250ccを超えるバイクですが、ここでは増えていますね。ただ、もしかするとメーカーからの出荷が多くても、店舗など流通段階で在庫としてたまっていたりなんてこともあるのかもしれませんが。

いずれにしても全体としては国内需要は厳しいんですね。 あんまり売れなくなると、バイクの単価が高くなったり、車種が減ったりで困るし、そうなるとメーカーはやる気がなくなる……という負のスパイラルが始まる(あるいは、始まっていたのがさらに加速する)と、魅力的なモデルが減ってしまうんでしょうね、きっと。そうなってしまうんだろうか。いやだなあ。

内燃機関の「2030年問題」

この予測がどれくらい正確なのかはよく分からんですが、そろそろ真剣に考えないといけない問題かもしれないと思いました。

ちょっと前の話ですが、トヨタの人が「2030年問題」を主張していたとのこと。出所は例えばこちら

トヨタ自動車の瀧本正民副社長は11日に東京で開いた同社の環境フォーラムの席上、自動車用燃料としての石油は、生産量や価格面から「2030年ごろには危なくなると考えている」と述べた。

まあ、 うがった見方をすれば、自社の電池開発への取り組みをアピールするためにおおげさにおっしゃっている、と見ることもできるのかもしれません。ただ、最近の原油高騰のことを考えると少しげんなりはするし、自動車のエネルギー源は少なくとも石油一辺倒で無い方がいいのかもしれないんですよね。

ただ、「いずれ石油が無くなる」という話は、たしか(うろ覚えだけど)オイルショックの頃にも聞いたような話です。当時の説明が正しければ、今では既に石油は枯渇しているはずなんですよね。あと、今の価格だと割に合わないような原油でも、価格が上がると採掘できる、なんてのもたしかあったはずなんですけどね。そういうことを思い出すと、どこまで信じていいのだろうとも思える。

だからすぐには信じにくかったりはするけど、いずれ石油が無くなるのは確かなんでしょう、きっと。しかも、脱石油の流れが仮に安易なブームでしかなかったとしても、これを覆すのは結構大変そうだなあ、とも思います。

そんな話はともかく、このブログの「本題」として気になるのは、ただ1点。バイクもいずれ電気自動車ならぬ電気バイク?ばっかりになるんだろうか、という話ですな。 2030年だと、まだ俺は肉体的にもバイクに乗れたりするかもしれない。その頃もまだバイクに乗るのが好きだったりしたら、「やっぱりガソリンのエンジンが懐かしいのう」などと、ほざいたりしているのだろうか。そんなこともちょっと気になりました。